
不動産・企業投資関連事業を展開しているマーチャントバンカーズ(以下、「MBK」)は10月20日、台湾のEUKA Powerと共同で開発を進めている系統用蓄電所(2MW/8MWh)を熊本県内に建設すると発表した。
両社は2025年9月1日、九州を中心に蓄電所を開発するための1年間の基本合意書を締結し、2026年8月末までに200MW/800MWh規模の開発を目標に掲げている。今回の案件は、その第1号となる。
同蓄電所の運営は、両社ならびに共同事業者が出資し設立するSPC(特別目的会社)が行う予定だ。なお、現時点で共同事業者は未定である。EUKA Power製の蓄電システムを採用し、MBKがアセットマネジメントを担当する。MBKは2025年12月頃にEUKA Powerや電力事業者、金融機関との正式契約の締結および着工を経て、2026年6月から8月にかけて運転開始する予定である。
EUKA Powerは、産業用自動生産システムを主力事業とし、太陽光発電や蓄電所開発も手掛けるTechmationグループの一員である。
MBKはこれまで不動産を主な投資対象としてきたが、2025年5月に再エネ分野を新たな重点投資先の一つに位置づけた。EUKA Powerに加え、2025年7月に株式会社REITと非FIT太陽光発電所の共同開発事業で提携し、8月には同社と系統用蓄電所の開発事業でも提携を結んでいる。