
(画像:コスモエコパワー)
コスモエコパワーは10月15日、2025年3月に「計画段階環境配慮書」を提出した「(仮称)下北ウィンドファーム」(出力:最大200MW)について、次の段階である「方法書」を公表した。
同事業は、青森県東通村およびむつ市にまたがる約2,877haの事業実施区域に、出力4〜5MWの風力タービンを最大40基設置する計画で、2029年度以降に着工し、2032年度以降の運転開始を目指している。
経済産業大臣および青森県知事は、「配慮書」に対する意見の中で、他事業者の計画区域と一部重複していることを指摘し、先行事業の調査情報を活用した上で、適切な対象事業実施区域を設定するよう求めていた。これを踏まえ、方法書では猿ヶ森砂丘を対象区域から除外している。
下北地域は風況に恵まれ、複数の風力発電事業が集中している。東通村では同社の「新岩屋ウィンドパーク」(出力:27MW)が2025年3月に運転を開始している。また、近隣の横浜町では、くろしお風力発電の「菜の花風力発電所」(出力:2MW)が稼働しているほか、ユーラスエナジーホールディングスは「ユーラス大豆田ウインドファーム」(出力:10.5MW/AC)の一部リプレース工事を実施している。
コスモエコパワーは、国内で20ヵ所・合計出力349.3MWの陸上風力発電所だけでなく、洋上風力発電所についても2ヵ所・合計出力138.6MWの事業に出資しており、老朽設備のリプレースと新設案件の両面から開発を拡大している。直近では、茨城県の「(仮称)波崎ウィンドファームリプレース事業」(出力:15MW)の環境影響評価を完了している。