
(画像:SNGホールディングス)
SNGホールディングスなど5社は10月15日、静岡県の「御殿場高圧蓄電所」(約2MW/約6MWh)の試運転を開始したと発表した。運転開始は2025年11月を予定している。
同蓄電所は、静岡県御殿場市の約710㎡の敷地に建設され、Gotion製の蓄電システムを採用している。なお、アグリゲーションはデジタルグリッドが担当する。
運営主体は、5社が共同出資して設立したSPC(特別目的会社)の合同会社御殿場高圧蓄電所である。出資比率は、SNGホールディングスが87.10%、デジタルグリッドアセットマネジメントが10.75%で、PHOTON CAPITALおよびPHOTON JAPANが合わせて2.15%を保有している。PHOTONグループにとっては、今回が系統用蓄電所事業への初投資案件となる。
SNGホールディングスは、秋田県を拠点に建設業を営む三義が設立した企業グループで、すでに200MWを超える太陽光発電所の施工実績を有しているが、蓄電所を手掛けるのは本件が初めてである。同社はこの蓄電所運営で培った経験を活かして今後、東北エリア(秋田県、新潟県、宮城県、青森県)において300MWを超える蓄電所開発を計画している。
デジタルグリッドは、コーポレートPPAのマッチングプラットフォームの運営およびアグリゲーション事業を手掛けてきた。2025年4月にIPO(新規株式公開)で調達した資金を、子会社のデジタルグリッドアセットマネジメントへの投融資に充て、系統用蓄電所事業を本格化させている。