
(画像:JFEエンジニアリング)
JFEエンジニアリングは10月2日、大阪ガスなどが兵庫県で建設を進める「姫路天然ガス発電所」3号機(出力:622.6MW)向けに、燃料供給設備一式工事を受注したと発表した。燃料供給設備は、大阪ガス姫路製造所構内に新設され、隣接する発電所への燃料供給を担う。
3号機の事業主体は、大阪ガス、日本政策投資銀行、SMFLみらいパートナーズ、みずほリースの4社が出資する「姫路天然ガス発電3号合同会社」。本案件は、2023年度の長期脱炭素電源オークションで落札され、2030年度中の運転開始を計画している。
姫路天然ガス発電所では現在、1・2号機(各出力:622.6MW)が建設中であり、同発電機の燃料供給設備工事もJFEエンジニアリングが担当している。今回の受注により、姫路天然ガス発電所における全3基の燃料供給設備を同社が一括して手掛けることとなる。
この発電所は当初、大阪ガスと出光興産の共同出資により2016年に始動し、出光興産の所有地を活用して火力発電所を建設する計画だった。しかし、2019年に大阪ガスが事業会社「姫路天然ガス発電」を完全子会社化し、建設予定地はそのままに、1・2号機の事業化を決定した。1号機は2026年1月、2号機は同年5月の運転開始を予定している。
大阪ガスは、大阪府の「泉北天然ガス発電所」(出力:1.1GW)のほか、出力100〜150MW規模の火力発電所4ヵ所、コージェネレーションシステム(熱電併給)を採用した発電所2カ所を保有している。また、再エネ電源については、風力・太陽光発電所も運用しており、多様な電源を電源の開発を行っている。