
環境フレンドリーホールディングス(以下、「環境フレンドリーHD」)は9月30日、連結子会社のEFでんきが、青森県三沢市の太陽光「細谷自然エネルギー発電所」(出力:10.1MW/DC、8.5MW/AC)を運営するエネプロ三沢から、同発電所に係る匿名組合出資持分を100%取得したと発表した。エネプロ三沢はエネルギープロダクトのSPC(特別目的会社)である。
EFでんきは、2025年3月に出資持分の譲渡に係る予約完結権を取得しており、今回エネプロ三沢への貸付人の承諾を得て、権利行使が完了した。同発電所ではすでに環境フレンドリーHDの連結子会社であるEFインベストメントが2024年11月からアセットマネジメント業務を受託しており、今回の出資持分取得により、グループとして一体的に発電所の運営に携わる体制が整うこととなる。
経済産業省によると、同発電所は1.5MW/AC(契約期間:2033年4月まで)と7.0MW/AC(契約期間:2034年11月まで)の2つの事業として、それぞれFIT認定を受けている。いずれもFIT価格は40円/kWh。
EFインベストメントとエネルギープロダクトは2025年7月に、「グリーンBTCマイニング」事業でも業務提携している。太陽光発電所と蓄電設備の建設予定地にビットコイン(BTC)のマイニング設備を設置し、通常2〜3年程度かかる系統連系前の待機期間中に発電した電力を活用してマイニングを行うもので、これにより新たな収益モデルの構築を目指す考えだ。
今回の出資持分の取得は、環境フレンドリーHDが発電事業への関与をいっそう強化し、エネルギープロダクトとの協業を通じて新たな事業領域の拡大を図る取り組みの一つとなっている。