
(画像:スマートブルー)
静岡ガスの電力事業子会社である静岡ガス&パワーは9月9日、太陽光発電所の設計・施工を手がけるスマートブルーと資本業務提携を締結し、9月5日付でスマートブルーの株式33.5%を取得したと発表した。出資額は明らかにされていない。
静岡ガスグループにとって、再エネ事業者への資本参画は今回が初めて。「静岡ガスグループ2030年ビジョン」で同社は、2030年までに再エネ電源の開発容量を200MWに増やす目標を掲げており、今回の提携で再エネ開発を加速させる考えだ。スマートブルーが開発した発電所で得られる電力は、静岡ガス&パワーの小売電気事業を通じて、CO2フリー電力として需要家に供給される。
スマートブルーは、静岡を拠点として2010年に設立された。営農型太陽光発電を主に、これまでに600ヵ所以上の開発を手掛け、開発容量は60MWを超えている。2023年にはUPDATERを介して伯鳳会グループとオフサイトPPAを締結し、7ヵ所の太陽光発電所(合計出力:2.3MW)から、同グループの23ヵ所の医療・介護施設に太陽光電力を供給している。
静岡ガス&パワーは、2025年5月にウィンフィールドジャパンと太陽光発電所の開発で業務提携したほか、石油資源開発など8社が出資して2025年4月に運転を開始した愛知県田原市の「田原バイオマス発電所」(出力:50MW)をはじめ、複数のバイオマス発電事業にも参画している。さらに、静岡ガス静岡支社の構内に系統用蓄電所(13.0MW/46.9MWh)を開発中で、2027年度の運転開始を予定している。