東京エネシス、熊本県で1.6MWバイオガス発電所を計画、2029年7月に運転開始予定

2025年7月9日
東京エネシスは複数のバイオマス発電事業の
開発に参画している

発電所のEPC(設計・調達・建設)を手掛ける東京エネシスは6月13日、熊本県合志市にバイオガス発電所(出力:1.6MW)を建設すると発表した。運転開始は2029年7月を予定している。

食品工場の排水および下水処理による汚泥、食品廃棄物などの有機性資源より生成されるメタンガスを燃料とする。年間発電量は約11.9GWhを見込んでおり、FITを活用して、九州電力送配電に35円/kWhで売電する予定だ。

東京エネシスは、事業のSPC(特別目的会社)である熊本エネルギーパワーに45%の出資を行っているが、2026年度にかけて150億円規模の段階的な追加出資を行い、出資比率を50%超に引き上げる方針だ。また、熊本県のバイオガス発電所を含む再エネ事業の資金を確保するため、グリーンボンドの発行を検討している。

同社は「今後、熊本バイオガス事業をモデルとして、地域特性・課題に対応したバイオガス発電事業の全国的な展開も視野にいれていきます」とコメントしている。

また、同事業は東京エナシスがバイオガス発電事業に本格的に参入するうえで、初めて事業主体として取り組む案件である。これまで同社は、山口県下関市の「長府バイオマス発電所」(出力:75MW)宮崎県日向市の「日向バイオマス発電所」(出力:50MW)を含む、大規模なバイオマス発電事業の少数株式を取得することで、再エネ事業に取り組んできた。

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