コスモエコパワー、北海道で最大103MW陸上風力の環境影響評価手続きを開始

2025年7月7日
同地域で運営する「礼受風力発電所」は運転開始から
24年が経過している(画像:コスモエコパワー)

コスモエコパワーは6月26日、北海道において計画している陸上風力発電事業(最大出力:103.2MW)について、「計画段階環境配慮書」を公表し、環境影響評価手続きを開始した。

「(仮称)新礼受ウィンドファーム事業」は、留萌市および増毛町で約1,500haの事業想定区域に出力4.3〜6.25MWの風力タービンを最大24基設置する計画である。建設期間は、造成工事から発電所の基礎・電気工事までを含めて約3年と想定しているが、具体的な着工時期は現時点では公表されていない。

同区域内には、同社が2011年11月から運転を続けている「礼受風力発電所」(出力:3MW)が立地しており、一般的な風力発電所の設計寿命である20年を超えて運転している。また、2024年6月に廃止した「留萌風力第1発電所」(出力:400kW)および「留萌風力第2発電所」(出力:1.6MW)も同区域に位置していたが、撤去後の場所を活用する予定はない。既設道路については、新設発電所の管理用道路として活用する方針である。

周辺エリアでは風力発電所の開発が活発で、HSEの子会社であるくろしお風力発電が2024年3月に「留萌港風力発電所」(出力:4.98MW)の運転を開始している。また、稚内グリーンファクトリーは、2017年12月に「(仮称)増毛町風力発電事業」(出力:最大190MW)の方法書を公表したが、その後の進展は確認されていない。さらには、ENEOSリニューアブル・エナジーは2024年12月に「(仮称)小平町風力発電事業」(出力:85.4MW)の方法書を公表している。

コスモエコパワーは、国内で合計300MW超の陸上風力発電所を運営しており、青森県東通村では「(仮称)下北ウィンドファーム」(出力:最大200MW)および「(仮称)野牛ウィンドファーム」(出力:最大150MW)、秋田県では「(仮称)秋田由利本荘ウィンドファーム」(出力:最大100MW)など、多くの案件を開発中である。

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