
他社との連携を強化している(画像:スターシーズ)
ファッション販売を主力事業とするスターシーズは6月12日、愛知県豊橋市において同社初となる高圧系統用蓄電所(1.99MW/8.00MWh)を、日本エネルギー総合システム(以下、「JPN」)から取得すると発表した。
蓄電所の事業用地の面積は952㎡あり、JPNによると系統連系の工事費負担金を中部電力パワーグリッドへ支払い後、約6ヵ月で蓄電所の連系が完了するという。土地の譲渡は2025年6月17日に完了したとみられる。
スターシーズは、蓄電池メーカーのShanghai Robestec Energy(以下、「ロベステック」)と2025年6月に業務提携を締結しており、今回の蓄電所にも同社製の蓄電池を設置する見込みである。また今後、全国50ヵ所・計400MWhの蓄電所事業向けにロベステックの蓄電池システムを導入する計画である。
EPC(設計・調達・建設)およびO&M(運用・保守)は、建設事業や太陽光発電事業を手掛ける広島県を拠点とするダイサンが担当する予定である。また、KDDIグループのエナリスとは系統用蓄電所事業におけるアグリゲーション契約の締結に向けて協議を進めている。
資金面では、スターシーズは2025年6月〜2026年2月の予算において、新株予約権の行使で調達した資金13.5億円の一部を充てる計画である。また、新株発行により得た追加資金5,700万円も蓄電所事業に再割り当てしている。
また、同社は同蓄電所の取得額や工期について明らかにしていないが、新株予約権の発行により調達した13.5億円のうち、2025年6月〜2026年2月の間に蓄電所事業に割り当てた資金の一部を使用するという。さらに、新株発行により得た追加資金のうち、2025年7月〜2026年2月の間に5,700万円が蓄電所事業に再割り当てされているため、同蓄電所の運転開始は2026年初頭であるとみられる。
スターシーズは、エナリス、ダイサン、ロベステックとの連携のほか、未利用地を活用した蓄電所開発に向け、医療・福祉法人のスミレ会グループと2025年3月に業務提携を締結している。