四国電力など6社、香川県で75MW「坂出バイオマス発電所」を運転開始

2025年6月9日
坂出バイオマス発電所は当初イーレックスと新光電装が
開発を進めていた(画像:四国電力)

四国電力をはじめとする6社は6月2日、香川県坂出市で建設を進めていた「坂出バイオマス発電所」(出力:74.95MW)の運転を開始したと発表した。

発電量は年間約530GWhを見込んでおり、FIT(固定価格買取制度)に基づき、FIT価格24円/kWhで四国電力送配電へ売電する。

同発電所は、年間約32,000トンの輸入木質ペレットを燃料とし、他の大型バイオマス発電所と同様に、港湾エリアに立地する。2022年11月に着工し、予定通り完工した。EPC(設計・調達・建設)は住友重機械工業が担当し、同社製のバイオマスボイラを導入した。

事業主体である坂出バイオマスパワーは、当初から事業を手掛けていたイーレックス(出資比率14%)および新光電装(同10%)に加え、2021年10月には新たに四国電力(同36%)、安藤・間(旧間組、同20%)、東京ガス傘下のプロミネットパワー(同15%)、坂出市の物流企業である坂出郵船組(同5%)の4社が参画した。

坂出バイオマス発電所は、四国電力が主導的に参画した初のバイオマス発電事業である。同社にとっては、子会社の四電ビジネスが6.4%を出資する「大洲バイオマス発電所」(出力:50MW)に続く取り組みとなる。

また、四国電力が運営する同社最大規模の火力発電所である「坂出火力発電所」(出力:1.39GW)も同市で稼働しており、2031年度までにLNG火力5号機(出力:600MW)の増設計画を進めている。

電力市場に関わる最新のニュースをメールで毎週受け取りたい方は、ぜひエネハブのニュースレター(無料)にご登録ください。

その他の電力市場最新ニュース

月次レポート

電力市場&市場トラッカーのサンプル(過去号の完全版)をご希望の方は以下のフォームよりお知らせください。メールでお届けします。