エネルギーパワー、17億円の系統用蓄電所EPCを受注、系統増強工事で既存案件は1年延期へ

2025年5月27日
エネルギーパワーは蓄電所のEPCに加え、自社で
運営する案件も保有している

エネルギーパワーは5月16日、詳細非公表の系統用蓄電所について約17億円のEPC(設計・調達・建設)契約を新たに受注したと発表した。

売上は主に2025年8月期〜2026年8月期に計上する見込みで、発注企業や開発エリア、運転開始時期は現時点では公表されていない。

同日、エネルギーパワーは2024年8月に受注した約4.8億円の蓄電所のEPC契約についても、送電網の増強工事のスケジュール変更を受けて工期を1年延期すると発表した。これにより、当初2025年8月期に計上予定だった売上を2026年8月期に見直した。

エネルギーパワーは2016年から電力小売事業を行っており、近年は蓄電所のEPCへと事業を拡大。2024年11月には、兵庫県内で蓄電所(各1.979MW/8.226MWh)を2ヵ所取得する計画を発表し、2025年5月上旬には総額2.57億円の追加資金調達を実施した

また、全国で系統接続申請が増加しており、蓄電所を含む接続検討の受付状況は2024年9月末時点では約88GWだったが、同年12月末には95GWへ拡大。一般送配電事業者による系統の増強工事や系統接続契約の締結の遅れ、建設業界における人手不足などが重なり、今後も蓄電所開発のスケジュールに影響が及ぶ可能性が高い。

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