しろくま電力、長期脱炭素電源オークションで蓄電所を落札、2028年度までに累計5.3GWh開発へ

2025年5月19日
しろくま電力は2MW/8MWhの系統用蓄電所の
開発実績もある(画像:しろくま電力)

しろくま電力は5月15日、2024年度の長期脱炭素電源オークションにおいて系統用蓄電所を落札したと発表した。これにより、2028年度までに累計5.3GWhの蓄電所を開発する計画だ。

電力広域的運営推進機関が公表した結果などによると、しろくま電力に関連するSPC(特別目的会社)が最大11件、合計376.6MWを落札したとみられる。内訳は、青葉電力が4件、SREが3件、リチャージャブルエナジーが2件、しろくま電力02が2件である。落札案件には、運転継続時間が3時間以上6時間未満のもの、および6時間以上のものが含まれている。

2023年度の同オークションでは、しろくま電力や関連するSPCによる直接的な落札はなかったものの、関係者によると、落札された蓄電池事業30件のうち11件(合計落札容量:341.9MW)に関わっているという。

また、しろくま電力は城洋商事が落札した北海道夕張市の系統用蓄電所事業(落札容量:37.5MW)において協業することも公表している。同事業では、しろくま電力が土地の取得、EPC(設計・調達・建設)、O&M(運用・保守)を受託しており、2027年度に完工する予定だ。

さらに、しろくま電力は東京都の2023年度の「再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」で採択を受けた、群馬県桐生市の「桐生市琴平蓄電システム」(2MW/8MWh)について、2025年2月に運転を開始しており、蓄電所開発を積極的に進めている。

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