
受けている(画像:双日ミライパワー)
みずほリースは3月28日、岩手県久慈市の「久慈侍浜太陽光発電所」(出力:12MW/DC、8.5MW/AC)の出資持分を、SPC(特別目的会社)のMIRAI POWER1号を通じて100%取得したと発表した。同SPCを通じた発電所への出資は、今回で7件目となる。
発電所の運営は双日ミライパワーの関連会社である未来創電侍浜がこれまで行っていた。2013年度にFIT(固定価格買取制度)の認定を受けており、FIT価格は36円/kWh。買取期間は運転を開始した2019年から2039年までの20年間。
今回の取得に先立ち、みずほリースは双日ミライパワー関連のSPC(「未来創電●●(発電所名)合同会社」)が保有する6ヵ所の稼働中の太陽光発電所の出資持分を取得している。2023年3月に取得した3ヵ所は出資比率50%、2023年9月以降に取得した3ヵ所については100%の出資を行っている。これまで取得した発電所は以下の通り。
2023年3月:
- 上北六ヶ所太陽光発電所(青森県六ヶ所村、71.0MW/DC、51.0MW/AC)
- 高萩安良川太陽光発電所(茨城県高萩市、32.1MW/DC、25.0MW/AC)
- 鳥羽太陽光発電所(三重県鳥羽市、25.0MW/DC、19.0MW/AC)
2023年9月:
- 津白山太陽光発電所(三重県津市、23.4MW/DC、18.0MW/AC)
- 球磨錦町太陽光発電所(熊本県錦町、12.8MW/DC、9.0MW/AC)
2024年3月:
- 松阪太陽光発電所(三重県松阪市、35.2MW/DC、26.0MW/AC)
みずほリースは、FIT制度創設初期(2012~2014年度)に認定を受けた、FIT価格が高い水準にある発電所への出資を積極的に行っている。この時期に認定を受けた10kW以上の太陽光のFIT価格は32〜40円/kWhと、現在の水準と比べると高い。今回の発電所の取得も、こうしたFIT発電所を巡る取引が年度末にかけて相次いで発表された中の一つである。
2024年度末には、日本国土開発が「松島どんぐり太陽光発電所」(50.4MW/DC、40.0MWAC)の信託受益権の一部をSMFLみらいパートナーズに売却したほか、エネルギープロダクトが「細谷自然エネルギー発電所」(8.5MWAC/10.1MWDC)の出資持分100%を環境フレンドリーホールディングスに売却することも公表されている。