
クローバーの合弁会社である
太陽光発電所向けEPC(設計・調達・建設)サービスなどを提供するグリーンエナジー&カンパニーは4月1日、クローバーテクノロジーズ(以下、「クローバー」)が設立したアグリゲーション向けハードウェアおよびソフトウェアを開発するGREEN ACTIONの株式を51%取得したと発表した。また、GREEN ACTIONは系統用蓄電所のアグリゲーター事業も展開している。
グリーンエナジー&カンパニーとクローバーは共同で系統用蓄電所事業の検討を行っており、事業の実用化に向けての取り組みの一環として、今年1月にクローバーの100%子会社としてGREEN ACTIONを設立した。両社は、蓄電所事業に関連する資産をGREEN ACTIONに移管しており、グローバーは系統用蓄電池の制御装置や基幹システムなど、アグリゲーション事業に必要な技術を提供した。
また、GREEN ACTIONは、2030年までに国内で高圧リソースアグリゲーションを進める計画を発表しており、大手不動産デベロッパーと連携して、マンションに蓄電池を設置し、それらを一括管理する予定だ。これにより、ハードウェア、ソフトウェア、O&Mの研究開発を加速し、需給調整に役立てていくという。
グリーンエナジー&カンパニーは、系統用蓄電所のEPCとO&M(運用・保守)事業の拡大に取り組んでおり、同社の孫会社が徳島県吉野川市の「鴨島山路蓄電所」(2MW/8MWh)で系統用蓄電池システムの一括受注契約を締結し、同蓄電所のEPCおよびO&Mを担当することを今月発表した。
今回、GREEN ACTIONの過半数の株式を取得したことで、グリーンエナジー&カンパニーは蓄電所事業のハード・ソフト両面の強化を進め、系統用蓄電所事業の拡大を目指すとみられる。