コスモエコパワー、青森県で最大200MW陸上風力の環境影響評価手続きを開始

2025年4月1日
風況に恵まれた青森県最北部の下北地域で、
最大200MWの陸上風力発電所を計画中だ
(画像:コスモエコパワー)

コスモエコパワーは3月27日、青森県で開発を計画している陸上風力発事業(出力:最大200MW)について、「計画段階環境配慮書」を公表した。

同文書によると、計画中の「(仮称)下北ウィンドファーム」は、東通村およびむつ市にまたがる約2,848haの事業実施想定区域に、4〜5MWの風力タービンを最大40基設置する計画だ。事業の着工は2029年以降を予定しており、運転開始は2032年以降を目指している。

下北ウィンドファームの予定地は、ユーラスエナジーの小田野沢ウインドファーム(出力:13.0MW)と隣接しており、同発電所は2025年7月から2027年3月にかけてリプレース工事を行うため、運転を停止する予定だ。また、東通村内にはコスモエコパワーが運転を開始したばかりの新岩屋ウィンドパーク(出力:27.0MW)が立地している。さらに、近隣の横浜町には、ユーラスエナジーの大豆田ウインドファーム(出力:10.5MW)と、くろしお風力発電の菜の花風力発電所(出力:1.99MW)が運転中だ。

風況に恵まれたこの地域では、陸上風力発電所の開発が活発に進められている。ユーラスエナジーは、総出力170MWを超える7件の事業について、環境影響評価書または準備書を提出している。グリーンパワーインベストメントは出力140.8MWの事業で環境影響評価手続きを進めているほか、レノバやコスモエコパワーなどの事業者は、合計650MW以上の事業5件について、環境影響評価手続きの初期段階にある。

コスモエコパワーは、全国に19ヵ所(合計出力:300MW超)の陸上風力発電所を運転しており、現在も青森県東通村で150MWの野牛ウィンドファームや最大100MWの秋田由利本荘ウィンドファームなど、複数の事業の環境影響評価手続きを進めている。

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