JERAとEDF Trading、国内電力トレーディング事業をJERA Global Marketsに統合、4月から開始

2025年3月28日
JERAとEDFTとの協業は中部電力との協業期間を含め、
15年以上にわたる(画像:EDFT)

JERAEDF Trading(以下、「EDFT」)は3月27日、日本国内の電力トレーディング事業をシンガポールの合弁会社であるJERA Global Marketsに2025年4月1日付で統合すると発表した。同社の出資比率は、JERAが66.67%、EDF Tradingが33.33%。

両社の業務提携は、JERAに50%出資している中部電力との協業から始まった。2008年にEDFTと石炭供給に関する協業を開始し、2015年には東京電力と中部電力の燃料・火力部門を統合して設立したJERAに業務提携を承継した。その後、2017年に設立したJERA TradingがEDFTの石炭供給事業を統合、2019年にはEDFTのLNG供給事業も統合し、JERA Global Marketsに名称変更を行なった。

JERAによると「JERA Global Marketsが一体的に最適化事業を行うことで、これまで同社が構築してきたガバナンスやリスク管理体制といった質の高いトレーディング事業基盤を、日本国内の電力トレーディング事業にも活用することが可能となります」と述べた。今回の統合により、JERA Global Marketsは東京オフィスを拠点に事業を進める予定だ。

また、JERAはこのほかにも、イギリスの石油大手BPと洋上風力発電事業を統合し、折半出資の合弁会社「JERA Nex bp」を2025年9月末までに設立することを昨年末に発表しており、欧州の電力市場における知見と経験を持つ企業との連携を強化している。

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