四国電力、愛媛県に1.9MW水力発電所「黒藤川発電所」を運転開始

2025年3月27日
四国電力の水力発電所の新設は、1989年の柳谷発電所以来
約36年ぶりとなる(画像:四国電力)

四国電力は3月24日、愛媛県久万高原町を流れる仁淀川水系・前川に建設していた流れ込み式水力発電所「黒藤川発電所」(出力:1.9MW)が完工し、同日より営業運転を開始したと発表した。

同発電所の年間発電量は約8.5GWhを見込んでおり、FIT(固定価格買取制度)を通じて全量を売電する。四国電力が認定を受けた2020年度の水力(1MW以上5MW未満)のFIT価格は27円/kWhで、買取期間は20年間である。

同社は2020年3月に久万高原町に対して建設を申し入れ、2021年6月に着工した。当初は2024年6月の運転開始を予定していたが、現地の地盤条件に伴う追加工事は発生したことで工期が延び、最終的には2024年12月に完工した。さらに今年1月には、試運転中に調整作業が必要となり、運転開始日が再延期された。

黒藤川発電所は四国電力にとって58ヵ所目の水力発電所であり、愛媛県内では13ヵ所目となる。四国三県全体の水力発電所の総出力は1.1GWを超え、そのうち約900MWが高知県に集中している。

四国電力は2020年度以降、2030年度までに500MW、2050年度までに2GWの再エネ電源を新規開発する目標を掲げている

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