
(画像:九州電力)
九州電力は3月18日、大分県九重町における町田第一発電所(出力:1.7MW)のリパワリング工事(水車・発電機等の一括更新)を完了し、運転を再開したと発表した。同発電所は1922年に運転を開始し、100年以上にわたり稼働してきた。
2024年1月から始めたリパワリング工事では、主要設備を更新したことにより、発電効率が改善した。出力は従来通り維持されるものの、年間発電量は11.2GWhから11.3GWhへとわずかに増加する見込みだ。
九州電力は現在、合計138ヵ所(総出力:3.6GW)の水力発電所を保有しており、老朽化が進む発電所のリパワリング工事を順次進めている。
2024年上旬から、大分県由布市の篠原発電所(出力:8.0MW)、宮崎県延岡市の新菅原発電所(出力:7.5MW)、宮崎県五ヶ瀬町の桑之内発電所(出力:6.4MW)、鹿児島県南大隅町の小川発電所(出力:7.3MW)など、複数の発電所でリパワリング工事が進行しており、いずれも2028年中に完工する予定だ。