フォーシーズHDとHOBE ENERGY、系統用蓄電所事業の共同開発などで業務提携

2025年3月10日
HOBE ENERGYは、蓄電池システムのインテグレーション
サービスを提供する企業である(画像:HOBE ENERGY)

フォーシーズHDは3月6日、同社および子会社のファンタスティックフォー第1号がHOBE ENERGY(以下、「HOBE」)との業務提携を結ぶことを決議したと発表した。フォーシーズHDは、化粧品卸事業を中心に展開しているが、近年は再エネ事業にも事業を拡大しており、今回の提携もその一環である。

フォーシーズHDは、HOBEの蓄電池、BMS(バッテリーマネジメントシステム)およびEMS(エネルギー・マネジメント・システム )などを自社の系統用蓄電所で導入するほか、両社で系統用蓄電所の共同開発および運用を行う。また、フォーシーズHDはHOBEの販売代理店となり、共同で蓄電池やシステムのパッケージ商品を開発する予定だ。

さらに、HOBEとの提携に加え、フォーシーズHDはアグリゲーターと契約を締結し、系統用蓄電所の開発から運用までを一括で提供するサービスを第三者にも展開する計画だ。

フォーシーズHDは、2025年2月に九州の2MW/8MWhの蓄電所を取得し、系統用蓄電所事業に参入した。国内における太陽光や風力などの変動電源の導入拡大に伴い、系統用蓄電所の需要が高まっており、同社は今後、年間24件(計192MWh)の蓄電所の開発を目指している。この新たな事業領域を通じて、同社は収益化を図り、電力業界への新規参入を果たした企業の一つである。

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