
運転を開始した(画像:コスモエコパワー)
コスモエコパワーは3月3日、青森県下北郡の27MW「新岩屋ウィンドパーク」のリプレース(建て替え)工事を完了し、3月1日より運転を開始したと発表した。同発電所は現在、FIT(固定価格買取制度)のもとで稼働している。
新岩屋ウィンドパークは来月からFIP(フィード・イン・プレミアム)に移行する予定であり、発電事業者は市場取引や相対取引を通じて収益化を図ることになる。コスモエコパワーは、FIP移行後の具体的な計画については公表していないが、発電した電力はコーポレートPPAを通じて供給する可能性がある。
同発電所は4.3MWの風力タービン7基を新設した。合計出力は30.1MWであり、パークコントロールシステムにより、出力を27MWに制限している。2017年に環境影響評価手続きを開始した際には、出力を69MWに引き上げる計画も検討したが、最終的にはリプレース前と同じ27MWに決定した。
新岩屋ウィンドパークは、2003年2月に運転を開始した「岩屋ウィンドパーク」に代わるもので、20年間の運転を経て、2023年3月に1.5MWの風力タービン18基をすべて撤去した。
新岩屋ウィンドパークの運転開始により、コスモエコパワーの陸上風力発電所は合計19ヵ所となり、その総出力は300MWを超える。また、エネハブのPPAデータベースによると、同社はAmazonとの33MWオフサイトPPA、JR西日本とのバーチャルPPAを含む4件のPPAを公表しており、陸上風力を利用した電力供給の拡大を進めている。