
ゴム素材などを製造している(画像:住友理工)
中部電力ミライズは2月27日、住友電気工業グループ(以下、「住友電工」)の住友電装および住友理工にオフサイトPPAを通じた電力供給を一部開始したと発表した。同一のPPA契約に基づき、複数の需要家に対して20年間電力を供給する。
新設する太陽光発電所(合計出力:6.8MW)は、三重県と長野県に建設する。これらの発電所で発電する電力は、住友電装の鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)、住友理工の小牧本社・製作所 (愛知県小牧市)、および松阪工場(三重県松阪市)に順次供給する。両社で年間発電量8.2GWhを折半する予定だ。
なお、同PPAに関する発電事業者や新設する発電所の数、各発電所の運転開始時期などは公表されていないが、発電する電力は小売電気事業者の中部電力ミライズが供給する。
エネハブのPPAデータベースによると、住友電工グループは複数のPPA契約を締結している。住友電装と住友理工にとっては今回のPPA契約が初めて公表したものであるが、両社の出資元の住友電工は今月初めに関西電力と4.55MWのPPA契約を結んだことを発表している。
中部電力ミライズはこれまでに25件以上のPPA契約を公表しており、その中には同一契約のもとで複数の需要家に電力供給を行う契約も含まれている。例えば、今月から三重県でリプレース工事を行う青山高原風力発電所を活用したバーチャルPPAや、静岡・遠州地域の15社との「オン+オフサイトPPA」などがある。