
超え90社に達した(画像:EEX)
欧州エネルギー取引所 (EEX) が1月14日に発表した2024年の取引高のまとめによると、2024年のEEX日本電力先物の取引高は前年に比べて300%近く増加した。
同取引所によると、取引量は2023年の18.3TWhから2024年には72.9TWhに急増し、EEX日本電力先物はイギリスの天然ガス先物に次いで2024年に2番目に急速に成長した商品となった。これにより、EEXの電力先物市場の中で日本はドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ハンガリー、オランダに次いで7番目に取引高の多い電力先物市場となった。
EEXは2020年に日本の電力先物取引を開始した。東京商品取引所 (TOCOM) はその前年から日本の電力先物を試験的に上場していたが、EEXはすぐにTOCOMを追い抜き、現在の市場シェアは90%を超えている。EEXとTOCOMに加え、シカゴ・マーカンタイル取引所 (CME) とインターコンチネンタル取引所 (ICE) も日本の電力先物を提供しているが、取引高は今のところ限定的である。
また、EEXは昨年日本法人を設立し、2025年2月には電力の平均価格オプションの提供を始めることを発表しており、日本の電力先物取引をリードする取引所としての地位をさらに確固たるものにしていく計画である。