
系統用蓄電所事業を強化していく
(画像:三菱HCキャピタルエナジー)
三菱HCキャピタルエナジーとRSアセットアドバイザーズは12月20日、フルマーチャント(完全市場取引)による系統用蓄電所事業で業務提携を行うと発表した。フルマーチャントとは、政府の補助金やPPAなどの長期的な固定収入に頼らず、市場で電力取引を行う方法である。
発表によると、三菱HCキャピタルエナジーが系統用蓄電所事業への出資と、設備やアグリゲーターの選定などを担当し、RSアセットアドバイザーズが案件に関する各種交渉やアセットマネジメントを行うとしているが、業務分担については状況に応じて柔軟に対応する方針とのこと。
三菱HCキャピタルエナジーは国内で100ヵ所以上、合計1.2GW以上の太陽光発電所を運用しており、そのうちの大半を保有している。同社は今年8月にも、韓国のサムスン物産と提携し、北海道で25MW/50MWhの系統用蓄電所を開発、2027年の運転開始を予定している。同社は今後も系統用蓄電所の開発を進めていく計画である。
RSアセットアドバイザーズは、再エネ開発や不動産ファンドの管理などを行うRSホールディングスのグループ会社で、系統用蓄電所事業を担当している。RSホールディングスグループは2024年10月時点で140ヵ所、合計1.1GW以上の再エネ発電所を保有し、4,350億円以上の資産を運用している。